六 の 座 敷




(三)



 「―――どれ、おとよ。そろそろ私も気持ちよくさせてもらいましょうかね」
 いつの間にか常陸屋は自分の着物を脱ぎ去っており、足を固定されたおとよに乗りかかった。
 ぐんっという圧迫感がおとよの腹に押し寄せたが、すぐにそれは背筋を突き抜ける快感へと変わった。
 「んふっ……。ふんっ、んっ……」
 「どれ、おとよ。苦しいかね。息だけはさせてやろう」
ぱっくりと開いたおとよの両足の間に体を押し込んでいた常陸屋は、おとよの口から手ぬぐいを引き出
した。
 手ぬぐいからはおとよの唾液が糸を引いた。
 とたん、
 「ひぃぃぃぃ……、だ、旦那ぁぁぁぁぁ」
おとよの絶叫にも近いあえぎがほとばしった。
 「ひんっ、ひんっ、ひぃっ」
 「おとよ、おとよ。お前の体は本当にいい体だ。私の好みを全て備えている」
 「んんんんん……」
常陸屋の規則的な動きに息を切らせ、おとよは動かせる腰だけを下から常陸屋にぶつけた。
 「いいよ、いいよ、おとよ。こりゃいい。それに……」
常陸屋は、ふと動きを止めるとおとよの豊な胸をわしづかみにした。
 「い、いたっ」
 「黙らっしゃい」
おとよがふいに口走った言葉をさえぎると、常陸屋は自分自身をおとよから引き抜いた。
 おとよの毛と露がまとわりついた常陸屋は、なんとも言えぬほどぬめぬめと輝き、尚も天を仰いでい
た。
 それを見上げたおとよは、舌なめずりをして次の行動を待った。
 「―――ふふふ。おとよ。私が何をしたいのかお判りか」
 「旦那のすることは、あたしもしたいことさ」
 「ほう。お前もしたいのかい。そりゃ奇遇だねぇ」
常陸屋は固定されたおとよのいましめをほどき、腕をゆっくりとさすってやった。
 「痛かったかね、おとよ。ちょいと赤くなってしまったね」
 「たいしたことはござんせんよ。―――それより旦那。次を続けて下さいよ」
 「ほう。やっぱりお前はいやらしい女だねぇ。そんなに私のモノがほしいのかぇ」
 「そりゃ旦那。他の女郎は知りませんがね、あたしゃ好きでこの商売をしているのさ。―――だか
ら……」
 体の自由になったおとよは、ひざで、すす、と常陸屋に近づき自分の乳房を持ち上げた。
 両手で、
 腰をくねらせ、
 どぎつく紅をひいた口を半開きにし、
 体中に巻きつく艶やかな髪をのたうらせ、
 「―――あたしゃ、旦那が欲しいのよぅ」
小さくつぶやくと、ころん、と転がり布団の上に仰向けに寝転んだ。
 ごくりとつばきを飲み込んだ常陸屋は、口いっぱいにおとよの乳房を含んだ。
 「―――はんっ、んんっ、ひぃ」
おとよはぴくぴくと体を反応させ、常陸屋の舌の動きを楽しんだ。
 「ああ、旦那。たまりませんよ。ああ、旦那……」
 いつの間にかおとよの指は常陸屋の頭をかかえこみ、ぐいぐいと自分の胸に押し付けていた。
 「はあ、旦那……」
 「こりゃ、おとよ。お前の乳はやわらかくてうまいのぅ。やめられん、やめられん。これだからちとせ屋は
やめられんのじゃ」
 両手でもみしだき、乳首をねぶり、脇の毛までも舌でなぞり、常陸屋はおとよの体をすみずみまで
も堪能していた。
 「―――こうだ。こうしてやるわぃ」
常陸屋は、苦しいほどに反り返った自分自身を、再度おとよに突き立てた。
 「ひぃぃぃぃぃ……」
四十も超えた常陸屋ではあったが、体は頑丈にできており、以前より何度も何度もおとよを泣かせ
た。
 「あふっ……、んふっ……」
 「あ、こりゃ、たまらんっ」
激しく動かしていた腰を急に引き抜くと、常陸屋はおとよの体をまたぎ、豊かな胸に自身をはさんだ。
 「あ、旦那。な、何を……」
 「こうすりゃ、もっと気持ちがいいと思わないかぇ」


 息を切らした常陸屋は、たぷたぷと波打つおとよの乳房で自分自身をしごいた。







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