五 の 座 敷



 いらっしゃいまし。
 ちとせ屋の主(あるじ)、ちとせでございます。
 五の座敷は『ふみ』の座敷にございます。
 ごゆるりとお楽しみ下さいませ。



(一)



 「―――んはっ……」
ふみの口から甘い吐息がもれた。
 そのふみの股間には、一人の男が顔を埋めていた。
 「ひんっ……」
 「妖しい香りのする露がたれておる。おふみ、お前、指では足りませんかね」
 「んんん……。んぁ……」
ふみは男の指と舌の動きに身を委ねたまま、白いのどをのけぞらせて鳴いた。
 「ふふふ。どれ、ちょいと試してみるかい……」
そう言うと男は脱ぎ去った着物の袖から、大きな包みを取り出した。
 「こんなことに使うものじゃないんだが、おふみには一度試してみたかったものでね」
 「………」
ふみは紅く潤んだ瞳で男を見下ろした。
 男はふみの腰の下にたたんだ布団を押し込み、女の腰が座った自分の目の高さに近くなる様に整
えた。
 露の垂れたふみの花びらは、ひくひくとひくつきこれから起こるであろうことを待ちわびていた。
 「―――これが何か判るかい」
男はにやりと笑うと、手元の包みから取り出したものを見せた。
 「ん……」
焦点の定まらないふみの視線の先には、大小さまざまな数珠があった。数珠と言っても輪にはなって
おらず、ひも状のものである。
 小さなものは二分(6_程度)から、大きなものは一寸(3a程度)ほどの玉が連なる数珠。長さも
まちまちで、五寸(15a)から一尺(30a)ほどまでとさまざまであった。
 「旦那様、それは……」
 「これはうちの商品だよ。数珠さ。判るだろう」
 「は、はい……」
 「これがね、おふみにどのくらい気持ちよくさせてあげられるか試してみたいんだよ」
男はそう言うと、二分の珠が付いた数珠をぺろりと口の中に含んだ。そうしてつるりと口から引き出すと、
にやりと笑ってふみを見た。
 「どうだい。これをここに入れてみたくはないかね」
 「それを……」
数珠は男の唾液でぬらぬらと輝き、ふみは視線がはずせなかった。
 「数珠の珠の数が百八とはよく言ったものだ。人間の限りない欲望と執着の量だとか。百八の煩悩
とやらのうち、そのほとんどがお前に対する愛情だよ」
男は人差し指でふみの花びらをつまんだ。
 「ぁんっ……」
 「そんな可愛らしい声で鳴くな。余計に鳴かせてみたくなる」
 「旦那様……」
 「どれ、まずは小さなものから……」
男は今さっき唾液をからめた数珠をつぷりと蜜壷に沈めた。
 「おや、簡単に入ってしまうね」
長さは一尺ほどもあろうか。その長い珠のつながったひもはどんどんとふみの胎内に飲み込まれていく。
 「おやおやおや……」
とうとう数珠はふみの中に納まってしまい、入り口にはふたつぶ程を残すだけとなった。
 「あれまあ、おふみ。お前のここはずいぶんと広いんだねぇ。全部入ってしまったよ」
 「旦那様。なんだか変な感じがします。おなかがいっぱいになった様な……」
 「だろうねぇ。だけど嬉しそうに露が垂れてますよ」
男はにやにやと笑いながら、こぼれだした露を指ですくった。
 「これを引き抜いたら、お前はどうなるかねぇ」
 「だ、旦那様……」
 「どれ」
言うが早いか、男は入り口で露にまみれた珠を一気に引き抜いた。
 「―――んはぁっ……。ああああああ……」
ころころと胎内に響く感触がふみの背筋に伝わった。えも言われぬ快感に、ふみは今まで以上に露
を垂れ流した。
 一尺程の長さの数珠を引き抜いた男は、露にまみれた珠を一つ一つねぶった。
 「ふみの味がしますよ。いやらしい女だねえ……」
 「そ、そんな……」
ふみは真っ赤になりつつも、今さっきの快感に酔いしれていた。
 その証拠に、垂れた露が尻の穴までも伝わっていた。
 「どれ、もう一度」
男はまたもつぷつぷと数珠をふみの胎内に押し込んだ。
 「んんん……」
 「はて、まだ入りそうですね」
続いて男は、少し大きめの珠が付いた数珠を取り出した。
 長さは七寸程。先ほどよりは短い様だ。
 「おふみのこの穴は摩訶不思議な穴だねぇ。どんなものでも飲み込んでしまう」
 「んはっ……」
ころり、と珠を押し込んだ衝撃で、ふみの体はぴんとのけぞった。
 「ふふん。露は垂れ放題。穴は開きっぱなし。どうもこらえ性の無い女ですねぇ」
 「い、意地悪を言わないで下さいませな……。ぁんっ」
男は面白そうにふみの花びらを押し開き、次々と珠を詰め込んだ。
 珠は面白い程に飲み込まれていく。
 その度にふみの体は何かを感じてびくびくと引きつる。
 「ほら、やっぱり全部入りましたよ」
 「だ、旦那様…。苦しいです……」
 「苦しいとねぇ。おやおや。じゃ、抜いてあげますよ。―――どれ」
男は大きめの珠のはじをつかむと、口のはしからよだれを垂らしているふみの顔を見下ろした。
 そしてそのまま引き抜いた。


 「―――んあああああっっっ。」


 ふみの声は薄い障子など、あっけなく通り抜けてしまう。







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