四 の 座 敷



(三)



 「―――さ、旦那。これが女の花びらですよ。よっくご覧下さいましな」
 床に寝転んだかよは、自分の大事な部分を指でひらき、徳之助の目の前にさらした。
 徳之助はごくりとつばきを飲み込んだ。
 「いいですかい。ここを優しくこすると、大体の女は気持ちよくなります」
続くかよの指は、ぷっくりとした芽をつまんだ。
 「触ってもいいですかね」
 「どうぞ。優しくですよ」
徳之助は恐る恐るかよの芽をつまんだ。
 「―――ん……」
思わずもれるかよの吐息。
 「そのまま静かに指を動かしてごらん」
 「は、はい……」
かよの言葉に一々うなずく徳之助は、真剣にかよの花びらを見つめていた。
 指はこりこりと芽をつまんでいる。
 「ほら、女はね、気持ちがよくなるとこうやって蜜があふれてくるんですよ」
 「蜜……」
徳之助の指はかよの導きで、するり、と蜜壷の中に飲み込まれた。
 その蜜壷からは、とろりとした液体が流れ出ていた。
 「んぁ……」
 「おかよ、ここが気持ちいいのかい」
 「初めての女は気持ち良くなんかないのさ。だから優しくしてやるのが一番。夜這いなんてしたって
女はあんたにゃ惚れないよ」
 「じゃ、じゃあ……」
 「だけどね、旦那。その初めての時に、少しでも気持ちいいことを覚えさせてやると、女はころっと
参るのさ」
 「なるほど」
徳之助は強くうなずくと、試しに指をくねらせてみた。
 「ぁん……」
 「ここはどうです」
 「んん……、いいよ、旦那」
 「じゃあ、こうしたら……」
 「―――んはっ」
かよは白いのどをさらしてのけぞった。
 徳之助の指はかよの予想に反して、奇奇怪怪な動きをした。
 胎内でくねくねとくねり、奥底をかき混ぜ、思いもしない場所を攻める。
 「―――だ、旦那…。あたしの隣りに寝て下さいな」
徳之助は言われるがままに、かよの隣りに寝転んだ。
 「あたしの、このおっぱいを吸って下さいよ」
 「どれ……」
徳之助はむっちりとしたかよの乳房に食らいついた。
 「舌でさきっぽを転がす様にして舐めるんです」
 「んむ」
乳房をくわえたまま返事をした徳之助は、ちうっと強く先端を吸った。
 「―――も、もっと優しく……」
喘ぐかよは息も絶え絶えだった。
 徳之助の女に対する初めての愛撫は、かよの予想を裏切り、熟練の技を感じさせた。
 「だ、旦那。本当に初めてなんですかぃ」
 「―――は、はい……」
かよの言葉に恥ずかしそうにうなずく徳之助は、とても嘘をついている様には見えなかった。
 初めてだとすれば、天性の勘があるのであろうか。
 徳之助の指の動き、舌の動きは絶品だった。
 いつものかよであれば自慢の昇り龍で男を威圧し、得意の口技で男を果てさせ金をもぎ取った。
 しかし、今日のかよはとてもそんな余裕は無かった。
 始めの頃は自信満々で徳之助の股間に顔を埋めていたが、今では徳之助の指の動きに翻弄さ
れてしまい、あられもない声を上げるだけだった。
 「―――旦那、旦那、旦那。もっと、もっとかき混ぜで下さいな。もっと、もっと、もっと……」
 「どれ」
かよの言葉で乳房から口を離した徳之助は、一心不乱に指を動かした。
 抜き差しし、関節で器用にくねらせ……。
 かよの指は今では花びらを押し開き、赤く充血した芽を強くこすっていた。
 「―――んんん。旦那、旦那、あたしゃ……、んんっ……、ひぃぃぃぃぃ……」
徳之助の指と自分の指の遊戯に耐えかね、かよはあっさりと気をやった。
 断続的に続くひきつけと、指の締め付けを目の当たりにした徳之助は、ただただかよの姿を見つめ
ているだけだった。
 だが忠実にも指はくねくねと動かしたまま。ゆえに、かよの体は止めようのない快感に襲われていた。
 「だ、旦那、旦那……。あたしゃ、も、もう……。ゆ、指の動きを止めて下さいましな」
はあはあと息を切らせたかよは、ぐったりとしたまま徳之助の顔を見上げた。
 「―――旦那、今のが気をやるってんです。男が精を出すのと同じです。これを覚えさせると、女は
ころっと参っちまいますよ」
 「ふぅん……」
 「旦那、あんたはいい指を持っていますよ。優しくしてやれば、たいていの女はころっといきますよ」
 「ほ、本当かね」
 「ええ。あたしゃそう思いますよ」
全身を朱に染めたかよの昇り龍は、うっすらとにじんだ汗でぼんやりと輝いていた。
 「さて、旦那。今度こそ旦那のモノを使ってみましょうかねぇ」
舌なめずりをするかの様に、かよはちろっと舌を見せると徳之助のサオをつかんだ。
 「ひっ……」
徳之助はびくんと体を強張らせ、かよの握りしめている自分自身を見下ろした。
 先ほど二度も果てたのにもかかわらず、徳之助は熱を持ったままであった。いや、かよの痴態を目の
当たりにして、かえって興奮しているのであろうか。
 かよはにやりと笑うと、ころんと床に仰向けに転がった。
 「さ、旦那。あたしの上にかぶさって下さいよ。そしてゆっくりと入れて下さいな……」
 「わ、判った」
相も変わらず徳之助はかよの言うがまま。
 自分のサオに手を添えると、かよの花びらに擦り寄った。
 「旦那、いいですかい。そっとですよ、そっと入れるんです。―――初めての女なんて、痛いだけです
からね。優しくですよ、優しく」
 「判った」


 徳之助は小さくうなずくと、づぶり、とサオをねじ込んだ。








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