三 の 座 敷



(六)



 「―――兄さま、みつはちゃんといい子にしてましたよ」
 「知っておる」
 「お仕事もちゃんとして、兄さまのことは忘れずに」
 「判っておる」
 「でも兄さまが一番です……」
みつはそう言うと、太一の首にすがりついた。
 ここはみつの座敷。
 二人は横になり、すでに二度も情を交わしていた。
 「―――みつ。もしかすると、これからはずっと一緒にいられるかもしれない」
 「それ、本当ですか」
 「ああ。わしは実家を出てきた。もう戻ることはない。それにここのおかみに用心棒とし
て雇ってもらえることになった」
 「じゃあ……」
 「四六時中、とまではいかんが、今までよりはよっぽどそばにいられる」
 「嬉しいっ」
みつはぐいと起き上がり、太一の顔を上から眺めた。
 「兄さま、みつがどれほど嬉しいか判りますか」
 「どれほど、とな」
太一は下からみつを見上げ、無意識のうちに手はみつの乳房をつかんでいた。
 まだ小ぶりな乳房は形も良く、二つの紅玉がぴんと飛び出ていた。
 太一の指でつままれた紅玉は、より固く自己主張を始めた。
 潤み、垂れた瞳はぞくぞくするほど深い色をしていた。
 みつは太一の手をそっとのけると、
 「兄さま。みつを見て下さい。もっともっと見て下さい。体のすみずみまでも、どこまでも
みつは兄さまのものですから」
にっこりと笑い、太一の腰をまたいだ。
 「―――なっ……」
初めてのことに、太一の方が驚いてしまった。
 思わず起き上がり、みつと向かい合う体勢で抱き合った。
 みつはそのままゆっくりと床に仰向けになった。両ひざを立て、太一の目の前に自分
の花びらをさらけ出した。
 世に言う、ご開帳というやつである。
 「みつのココは、兄さまのものとみつの汁でべとべとです。でもほら、みつはまだまだ
兄さまと一緒に、ひとつになりたくてどんどん濡れてくるのです」
みつは細い指で花びらを押し広げると、自分の指で胎内から太一の精をかき出した。
 白く濁ったどろりとした液体が、みつの指にからみつき菊門まで濡らしていた。
 「兄さま、見て……。みつは兄さまにもっともっと見て欲しいのです」
太一はごくりとつばきを飲み込むと、食い入るようにみつの花びらを見つめた。
 「―――んく……。はっ……」
いつの間にかみつの呼吸は妖しげな吐息になり、細い指はせわしなく動いていた。
 花びらをつまみ、胎内に飲み込まれ、花びらに隠された芽をさする。
 「はんっ……。んぁ……」
みつの指はすでに三本も胎内に収まり、抽送を続けていた。
 太一はたまらず、すでに起き上がっている自分自身をみつの腰に突き当てた。
 「―――兄さま、待って……、もう少し、もう少し……、んんんっ…・・・。ああっ」
唐突にそれはやってきた。
 みつは体を断続的にのけぞらせ、太一の胴体にさらりとした液体を吹きかけた。
 「んぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」
それはまるで小便の様でもあったが、不快な匂いもせずべとつきもなかった。
 びくんびんくと波うつみつの体を抱きしめ、太一は今までに無い愛おしさを感じた。

 これからはずっと一緒だ、みつ。
 何があろうとも。
 たとえ血のつながった本当の兄妹であろうとも、我らを引き離す者は生かしておかぬ。

 しばしみつの体が落ち着くのを待ってから、太一は濡れそぼった自分自身を見下ろし
た。
 まだ勢いは衰えず、みつの蜜壷を狙っていた。
 「みつ、もう一度俺を楽しませてくれ」
いつの間にか太一の口調も変わってきていた。
 規律の厳しい侍ではなく、自由を手に入れた一人の男の口調に。
 「兄さま。みつの姿、見てくれましたか。ずっと見ていてくれましたか」
 「もちろんだ。だから、ほれ・・・・・・」
太一は自分のモノを目で指した。
 みつは起き上がり、太一の股間を見つめた。
 勢いよく鎌首をもたげたソレは、みつを求めてへそまで反り返っていた。
 「ふふふ。兄さま、すごいのね」
みつはさも楽しそうに笑うと、太一の胸をとん、と押した。
 「何を・・・」
太一はそのまま仰向けに寝転がった。
 「みつをずっと見ていて下さいまし」
みつはぺろりと舌なめずりをすると、太一自身に手をそえ、それにまたがった。
 「―――んっ」
太一は思わず苦しげな息を吐いた。
 今までにない体勢で、ずるりずるりと危なっかしげに動き、小さな乳房は目の前にあっ
た。
 思わず手をのばし、両手でつかんだ。
 「んはっ・・・・・・」
みつの吐息は太一にとっては媚薬の効果があった。
 太一はみつの細い腰を抱くと、そのままつかんで自分の腰に押し付けた。
 「あぁぁぁぁ・・・・・・」


 みつの腹の奥の奥まで差し込まれた太一自身は、熱を失うことを知らず、みつの胎内
を突き、かき混ぜ、禁断の愛を確かめ合った。



 今宵、みつの座敷からは、か細い悲鳴が途切れることが無かった・・・・・・。







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