三 の 座 敷



(四)



 みつの肌は滑らかな絹の様な感触であった。
 まだ瑞々しい肢体は又吉の欲望に火を付けた。
 「―――お侍様、みつはまだ上手に殿方を楽しませることができませぬ。ですから
お言いつけの通りに動きますゆえ、どうぞ何でもおっしゃって下さいませ」
 「うむ。ではそのまま黙って寝ておれ。私が自由に楽しもう」
 「はい……」
みつは静かに目を閉じると、そのまま又吉の動きを待った。
 又吉は白い肌に散らされた二つの紅玉に舌をはわすと、たっぷりと唾液をつけて転が
した。
 「―――あふっ……」
みつの口から甘い声がもれた。
 又吉の手はほんの少しの柔らかな毛をかき分け、みつの体の中心へと移動した。
 そこはすでにぬるぬるとした蜜で覆われており、又吉の指の動きを助けてくれた。
 「ん……」
小さな芽はまだ成長の途中で、それを覆う花びらもまだ濃い紅色で新鮮だった。
 又吉は体を起こすとみつの花びらをしっかりと観察した。
 「―――ふぅむ…。みつ、お前の観音さまはずいぶんといやらしい形をしておるぞ」
 「………」
 「それに露がしたたっておる。そんなにコレが好きか」
又吉はそっと指を差し込んだ。
 「っん……」
みつは唇をきゅっと噛みしめると、何かに耐えるかの様に息を止めた。
 「経験が少ないとは思えぬほど私の指を締め付けておるぞ。気持ちが良いのか」
又吉の言葉にみつは小さくうなずくと、もどかしそうに腰を振った。
 「どれ、何本まで入るかのぅ」
又吉は一本だった指を二本に増やした。
 「ひぃ……」
小さくあえぐみつはもう子供ではなかった。尻の穴までも蜜をたらし、又吉の指をくわえ
込んで離さなかった。
 「もう一本くらいなら入りそうだな」
又吉はぐいっと指を押し込んだ。
 「んはぁ……」
みつはぐいっと体をのけぞらせると、より強く又吉の指を締め付けた。
 「どれ……」
又吉は面白そうに指を抜き差しすると、今度は勢いをつけて中をかき回した。
 「んぁ……、ふっ……、ひぃ……」
みつの体はびくんとはね、次の瞬間、
 「んぁぁぁぁ……」
断続的に体を引き付かせると、柔らかな床に沈み込んだ。
 すでに又吉の手は、手首まで蜜で濡れていた。
 「気持ちが良かったのか」
又吉の言葉にみつはがくがくとうなずくと、完全に力が抜けたように動かなくなった。
 「どれ、今度は私のモノを入れてみるか」
又吉はふんどしをほどき、みつの腰に自分の腰をあてた。
 「どんな味がするのかのぅ」
 「………」
そして、ゆっくりと体を沈めた。
 みつの体はまたも跳ね上がり、柔らかな花びらからは今まで以上に露がしたたった。
 「―――んん…、こりゃ……」
又吉は口ごもると、みつの顔を覗き込んだ。
 みつは桜色に上気した顔をして、一層潤んだ瞳で又吉を見つめていた。
 又吉はそれだけてイキそうだった。
 「―――お侍様、もっと動いて下さいまし」
 「よし」
みつの言葉に又吉は我に返り、勢いよく腰を振った。
 「んぁ…、はぁ……。んんん……」
みつの小さな唇からは甘い声がもれていた。
 又吉の額からはぽたぽたと汗が落ちていた。みつは自分の顔に落ちてきた又吉の汗
を舌で受け止め、にっこりと笑った。
 「―――おいしいです……」
又吉は思わずみつの唇に吸い付き、自分の汗の味を味わった。
 ほんの少し塩からい汗の味は、みつの口の中で又吉の唾液と混じり合った。
 「みつ…、みつ……」
 「お侍様…、みつはとっても気持ちがいいです」
その言葉に又吉はより強く腰を振った。
 「んはぁ……」
 口の端から垂れている唾液がやけに艶やかで、又吉は自分がすでに限界に近づいて
いることを感じた。
 「みつ…、私は……」
 「お侍様、どうぞ…、どうぞみつの中に……。あぁぁぁぁ」
 「くうっ……」
最後のみつの言葉で又吉は自我を失い、熱い精をみつの中に注ぎ込んだ。
 「―――んはぁぁぁぁ……」
みつも胎内に熱いものを感じると、再度体を跳ね上げ気をやった。
 はたして何度目のことだったのだろう。
 又吉は汗のしたたる顔をみつの顔に寄せ、最後の一滴まで注ぎ込んだ。
 時折びくんと波うつモノをくわえ込んだみつの胎内は、えらく具合が良かった。
 「―――お侍様、みつの体はいかがでした」
みつは又吉の耳元で囁いた。
 「………」
 「ご不満でしたか」
みつは不安げに又吉の顔を見上げた。
 その目には薄く涙が浮かんでいた。
 「―――良かったぞ」
又吉はやけにいとおしく感じるみつの顔をしっかりと抱きしめると、まだ衰えていない自
分自身を抜いた。
 どろりとした感触とともに、自分の胎内から抜かれたモノを未練がましく見つめたみつ
は、
 「―――どうして抜いてしまうの」
又吉の目を見上げたみつの目は、無邪気な子供の目に戻っていた。
 「まだくっついていて欲しかったのに……」
自分の蜜壷からは露と又吉の精をたらし、しかしあどけない表情のみつは、又吉の欲望
に大きな衝撃を与えた。
 又吉はまだ萎えていないモノを勢いよくみつに突き立てると、みつの体をしっかりと抱き
しめた。
 「―――嬉しい……」
みつの言葉がやけに遠くから聞こえる様な気がしていた。
 ひくひくと又吉を締め付けるみつの胎内で、露と精が混じり合い、又吉のモノにからみ
ついていた。
 「みつ……」
 「お侍様、離れないで下さいまし……」
 又吉のモノが萎えることなくみつの胎内で跳ね上がった瞬間、みつの口からは小さな声
がもれていた。


 「―――兄さま……」


 その言葉は又吉の耳には入らなかった。







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