二 の 座 敷



 いらっしゃいまし。
 ちとせ屋の主(あるじ)、ちとせでございます。
 二の座敷は『ゆき』の座敷にございます。
 ごゆるりとお楽しみ下さいませ。



(一)



 「―――ゆき、またあのお客さん来てるから」
ちとせの言葉にゆきの背筋がぞくりとする。
 あのお客とは、遠い遠い海の向こうから来た異国のひと。
 大きな体と金色の髪の毛。ゆきよりも白い肌には薄い金色の毛がふさふさとして
いた。


 ちとせ屋はとある小藩の海沿いの遊廓にあった。
 小藩とは言っても豊かな藩のひとつで、異国との取引で財を成していた。
 異国の客は長い海の旅を終えてちとせ屋にやって来る。
 ちとせ屋はかなり高級な宿ではあったが、金さえ出せば話の内容によってはどんな
客でも引き受けているので人気があった。
 藩の役席もお忍びで来るほどであった。
 「今日はあのお客さんだけでいいから。頼んだよ」
ちとせの言葉がゆきの背中を押した。
 ゆきだって決してあのお客が嫌いな訳ではない。むしろ、藩のお役人さんよりも優し
く抱いてくれるほどだった。
 ゆきの心配は別にあった。
 あのお客さん、コールというお方はとても優しい。
 それにお金の払いもいい。
 ゆきの頭のずっと上にあるコールの顔はけむくじゃらではあったが、いつでも温かな
笑顔があった。ゆきの足よりも太い腕で抱かれた時には、まるですっぽり包み込まれ
た様な安心感すらあった。

 ただ、その……。

 コールは、ゆきの菊門、つまり肛門にいたく興味がおありらしい。

 ゆきの露でてらてらと光る、排泄のための穴に指を入れられたことがあった。
 その時は思わず身をよじって拒絶してしまったが、御仁はゆきの腰をしっかりとつかむ
とぐりぐりと指をねじ込んだ。
 痛みはなかったが、異様な感覚だった。急に便意をもよおした。
 あまりのことにゆきは涙を流して許しをこうたが、コールはゆきから引き抜いた指をべ
ろりと舐めた。
 コールはゆきを四つんばいにさせると尻を両手でひらき、ゆきの花びらをすすった。じゅ
るじゅると卑猥な音をたてて、しわの一本一本の間までも舌で清めた。
 その頃にはゆき自身はコールを受け入れられるようになっており、とろりと糸を引く露で
ふとももまで濡れていた。
 「―――こっちの穴はまた今度ですね」
コールは流暢な日本語をはなした。そして残念そうに菊門を舐めた。
 すでにコール自身は立ち上がってゆきを求めており、ゆきも巨大な物体から目が離せ
なかった。
 ゆきを仰向けにさせ、思い切り足をひろげ、ゆきの露で自分自身をしめらせたコールは
ずぶりとゆきに侵入した。
 「―――ひぃぃぃぃ……」
思わず悲鳴の様な声をあげて、ゆきは腰を引いた。
 コールを受け入れることは初めてではなかったが、あまりの大きさに恐怖が湧き起こる。
 ゆきの体を軽々と抱え上げ、自由な体勢でゆきを犯していく。
 上になり、下になり。
 息もできないほどのくちづけ。
 両足はこれ以上は無理、というくらい広げられ、ゆきの花びらも極限まで拡げられ、合間
合間に花びらの奥に隠された芽をついばまれ……。
 「―――くふ……。っふ……。はぅ……」
ゆきの吐息はコールの耳元で熱くつむがれる。
 胃の中のものが逆流してしまいそうなほどのコールの腰の動き。その動きに呼応するか
の様にゆきも露をしたたらせる。
 「あふ……。ん……」
 息もつかせぬほどの抽送。
 コールはゆきの腰をつかむと、まるで赤子を持ち上げるかの様に楽に自分の腰に打ちつ
けた。
 「―――はんっ…。はっ……。ひぃ……、で、出るぅぅぅ……」
あまりの快感にゆきは小便をもらした。
 その薄い金色のしたたりはコールの半身にも降りかかり、しかし、コールはそれを拒絶す
る訳でもなく繰り返し繰り返しゆきの腰を自分に打ちつけた。



 生温かな感触と生臭い匂いにもひるむことなく、コールとゆきの汗と体液は飛び散る。







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